各認証方法の特徴
パスワード
特別な装置は何も要りません。導入コストが小さいのが利点です。
ただ、忘れてしまう可能性があります。また、ネットワーク経由でパスワードの認証をする場合は、通信の過程で盗み取られてしまうおそれもあります。
磁気カード
カードリーダーが必要です。さほど高価な装置ではありませんが。
以下のような欠点が指摘されています。
- カードリーダーとの接触で摩耗し故障することがある
- カードを紛失するおそれがある
- スキミングで情報を盗み取られるおそれがある
ICカード
マイクロプロセッサなどのIC素子を内蔵したカードです。磁気カードと比べると記録できるデータの容量が大きいだけでなく、暗号化によるセキュリティの確保もできます。また、摩耗やスキミングのリスクがないという利点もあります。ただし、やはりカードを紛失のおそれがあるというのは磁気カードと共通です。
生体認証(バイオメトリクス認証)
指紋、手のひらの形、指の静脈の形、虹彩、顔のデータなど身体的特徴や歩き方などの行動的特徴をデータ化し本人確認を行なう技術を生体認証といいます。
パスワードのように忘れるということがありません。自分の体ですから紛失することもありません。偽造も難しいです。
装置が高価というのが難点ですが、近年低価格化が進み、銀行のATMなどでよく見かけるようになりました。パソコンやスマートフォンでの実装も増えてきましたね。