1週間しかない場合
さすがに厳しいのではと思われますが、現に10時間未満の勉強時間で合格されている方も一定数いらっしゃいます。
もともと合格に必要な知識を備えた方々と想像しますが、そうではない受験生が1週間で合格する方法はないのでしょうか?
あるとすれば、ひたすら公式問題集を読む、これでしょうね。
問題を解いている時間的余裕はありませんので問題を眺めて解説を読みましょう。そして重要と思われるところにマーカーを引いておきましょう。また、正誤問題の選択肢の誤っている箇所にも印をつけておくのもいいでしょう。
公式問題集には240問収録されていますので、1問2分で処理すれば8時間で完了します。
あとはマーカーを引いた箇所を中心になるべく多くの回数問題集を読みましょう。
もちろん、いかに過去問が重要といっても初見の問題も出題されます。本試験で初見の問題に出会ったらあまり時間をかけずに次の問題に進みましょう。
この試験は1問1分強で解いていく必要があります。悩んで時間切れになると不合格の可能性が高くなってしまいます。
そこで、時間の空費を防ぐためにわからない場合にマークする答えを決めておくといいでしょう。ちなみに私はウが好きです。
半月ある場合
さきほどと比べて時間は倍になりますが、できること(やるべきこと)は基本的に変わりません。
なぜならば、テキスト通読のために過去問つぶしをおろそかにするとかえって得点が下がると考えられるからです。
読書スピードに自信がない方は、通読はあきらめて苦手分野の克服に時間を割くのがおすすめです。
苦手分野は人によりもちろん異なりますが、耳にするのは情報システムセキュリティです。
情報システムセキュリティが苦手な方は、公式テキストの該当箇所をよく読みましょう。用語になじむだけでずいぶん違うと思います。リクツを理解しないといけないのは共通鍵暗号方式のところとデジタル署名のところです。誰かに説明するつもりで図を描いてみたりするといいかもしれません。
過去問をつぶし終わり、少し余力があるという方に是非おすすめしたいのがガイドラインを読むということです。具体例がのっていてわかりやすいですし、出題の素材になることもよくあるからです。
まとめます。あくまで大事なのは過去問をつぶすこと。過去問を一通りこなしたら苦手分野を克服する目的でテキストの該当箇所を勉強したり、ガイドラインを読んで得点アップをねらったりしましょう。
1か月あれば王道の学習ができる
通勤時間に当講座や公式テキストでインプット学習、週末に学習した箇所の過去問を解く。あるいは逆に、通勤電車内で過去問を解き、週末は机に向かってテキストを読み込む。
そういった無理のないサイクルで試験対策ができるギリギリの期間が1か月だと思います。ただ、学習サイクルを長くしてしまうと一通りの勉強が終わったときに最初の方で学んだことを忘れてしまう恐れがあるので要注意です。
1週目は課題I対策(過去問+公式テキスト)、2週目は課題II対策、3週目は苦手分野克服を中心に、4週目は総まとめのつもりで過去問をひたすら解く、試験前夜は暗記しなければならないこと(刑罰の表などをピックアップしておく)をじっと眺める、なんていかがでしょうか?
課題I対策として「条文の素読」もおすすめできます。法律の全体構造が頭に入りますし、主語(誰が)と語尾(しなければならない、できる)と条件(~ときは)に注意しながら読むと全体の復習になります。
(ただマイナンバー法ははっきり言って読みにくいです。)
実戦対策講習会を受講するのもいいでしょう。それだけで1日つぶれてしまいますが、全範囲を総復習できますし、WEB模擬試験のIDももらえますので実戦的な練習も可能だからです。